週明け9日のニューヨーク株式市場は、アメリカで続くインフレと金融の引き締めが経済に及ぼす影響への懸念から売り注文が膨らんでダウ平均株価の終値は600ドルを超える大幅な値下がりとなり、ことしの最安値を更新しました。
9日のニューヨーク株式市場は、アメリカで続く記録的なインフレと、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会による金融の引き締めが経済に及ぼす影響への懸念から多くの銘柄に売り注文が膨らみました。
このため、ダウ平均株価は一時、先週末に比べて700ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
終値は先週末に比べて653ドル67セント安い、3万2245ドル70セントと終値としてことしの最安値を更新し、去年3月以来の安値となりました。
ダウ平均株価の値下がりはFRBが大幅な利上げを決めた4日の翌日から3営業日連続で、下落幅は3日間で合わせて1800ドルを超えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も4.2%の大幅な下落となり、終値でことしの最安値を更新しました。
市場関係者は「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化や、中国での新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、景気の先行きが不透明との見方が出ていることも株価の下落につながっている。11日にはアメリカの先月の消費者物価指数の発表が予定され、インフレがいつまで続くのかに関心が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB