政府から売り渡される輸入小麦の価格が大幅に引き上げられたことや円安などを受けて、大手製粉メーカーの間ではことし7月以降、家庭用の小麦粉などの商品を値上げする動きが広がっています。
このうち、昭和産業はことし7月1日の納品分から家庭用の小麦粉と天ぷら粉、それにお好み焼き粉などを、およそ2%から7%値上げすると9日発表しました。
8月1日の納品分からは、うどんやそうめんなどの乾麺やパスタの価格をおよそ3%から7%引き上げるということです。
また、ニップンはことし7月1日の納品分から家庭用の小麦粉や天ぷら粉などをおよそ3.5%から11%値上げするほか、8月1日の納品分から乾麺でおよそ4%から8%、パスタやパスタソースでおよそ3%から8%、それぞれ価格を引き上げると9日までに発表しました。
値上げの理由について、両社では政府から売り渡される輸入小麦の価格が先月から大幅に引き上げられたことや、原油高を背景にした物流費や燃料費の上昇、さらには円安の影響もあり、企業努力だけではコストを吸収しきれなくなったためとしています。
製粉大手では、日清製粉ウェルナもことし7月以降の納品分から家庭用の小麦粉などを値上げすることを決めていて、家計の負担が一段と増えることになりそうです。
-- NHK NEWS WEB