大手衣料品チェーンの「しまむら」は、大型連休中に社内のシステムの一部に障害が発生し、その影響で、店舗でのキャッシュレス決済などができなくなったことを明らかにしました。ランサムウエア、身代金要求型のコンピューターウイルスによるサイバー攻撃を受けたと見られます。
さいたま市に本社を置く大手衣料品チェーン「しまむら」によりますと、大型連休中の今月4日の夜、サイバー攻撃を受け、社内のシステムの一部に障害が出たということです。
被害の状況を確認するため、すべてのシステムを止めたことから、5日に全国におよそ2200ある、すべての店でキャッシュレス決済や商品の取り寄せの手続きができなくなったということです。
決済システム自体には問題がなく、6日からキャッシュレス決済は再開しましたが、いまも店舗での商品の取り寄せができないなどの影響が続いています。
情報セキュリティー会社によりますと「LockBit2.0」と名乗るハッカー集団が、インターネット上の闇サイトで「しまむら」のデータを盗み取ったと主張していて、「しまむら」も、このことを把握し、ランサムウエアによるサイバー攻撃を受けた可能性があるとしています。
現在のところ、個人情報などの流出は確認されていないということです。
「しまむら」は「お客様にはご不便をおかけしました。今後、さらなるセキュリティーの強化を進めていきます」としています。
-- NHK NEWS WEB