広告大手の博報堂DYホールディングスの子会社の元社員が、ギフトカード10億円分を会社に無断で取引先に発注し、だまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、博報堂DYホールディングスの子会社「博報堂プロダクツ」の元社員、小林司容疑者(47)です。
警視庁によりますと、おととし11月、都内の取引先にギフトカード20万枚、金額にして10億円分を会社に無断で発注し、だまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
小林容疑者は、社名をかたって業務とは関係のないギフトカードを発注して換金し、取引先への支払いのために再びギフトカードを発注する行為を繰り返していたとみられるということです。
取引先からの連絡で発覚し、去年1月に懲戒解雇されていました。
調べに対し「だまし取ったことに間違いない」と容疑を認めているということです。
警視庁は、おととし12月までのおよそ5年間に合わせて250億円分を無断で発注し、このうち取引先への支払いなどを除く、およそ4億円を生活費や車のローンの返済などに充てていたとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB