11日のニューヨーク株式市場は、この日発表されたアメリカの4月の消費者物価指数の伸び率が記録的な高さになったことから、ダウ平均株価の終値は5営業日連続で下落し、およそ1年2か月ぶりに3万2000ドルを割り込みました。
11日のニューヨーク株式市場は、この日発表されたアメリカの4月の消費者物価指数が前の年の同じ月と比べて8.3%の上昇と記録的な高さになったことから、インフレが長期化することへの懸念が広がり、売り注文が増えました。
このため、ダウ平均株価の終値は前日に比べて326ドル63セント安い、3万1834ドル11セントとなり、終値としては去年3月以来およそ1年2か月ぶりに3万2000ドルを割り込みました。
ダウ平均株価の値下がりは5営業日連続で、この間の下落幅は2200ドルを超えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も3.1%の大幅な下落となり、ことしの最安値を更新しました。
市場関係者は「投資家の間でインフレを抑えるための金融引き締めの加速や、中国での新型コロナウイルスの感染拡大で景気が減速することへの警戒感が強まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB