名古屋市に本店を置く「愛知銀行」と「中京銀行」は、ことし10月に経営統合し、両行を傘下に収める「あいちフィナンシャルグループ」を設立することで、最終的に合意したと発表しました。
発表によりますと、名古屋市に本店を置く地方銀行の「愛知銀行」と「中京銀行」は11日、それぞれ開いた取締役会で、去年12月の「基本合意」に基づいて経営統合することを決め、最終的な合意に達したということです。
具体的には、ことし10月3日に持ち株会社の「あいちフィナンシャルグループ」を設立し、2つの銀行を傘下に収めるとしています。
そのうえで両行は、統合の効果をより高めるため、およそ2年後をめどに合併する方針です。
また、中京銀行の株式の39%余りを持つ大手銀行の三菱UFJ銀行は、中京銀行に対して保有株すべてを売却する予定だということです。
統合後の預金残高は5兆円規模に上るとみられ、東海地方有数の地銀グループが誕生することになります。
東海地方では先月、静岡県の「静岡銀行」と愛知県の「名古屋銀行」が幅広い分野で業務提携することで合意していて、低金利の長期化や人口減少で地銀の経営環境が厳しさを増す中、競争が一段と激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB