NTTグループの昨年度1年間の決算は、国内外で企業のDX=デジタル変革の取り組みが急速に広がり、ITサービスの需要が増えていることから、最終的な利益は初めて1兆円を超え、過去最高となりました。
NTTグループの昨年度の業績は、売り上げに当たる営業収益が前の年度より1.8%増えて12兆1564億円、最終的な利益が28.9%増えて1兆1810億円で、いずれも過去最高となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、企業のDX=デジタル変革の取り組みが急速に広がり、国内外でITサービスの需要が増えたことや、テレワークの拡大で家庭向けのインターネットサービスの契約が増えたことなどが主な要因です。
NTTでは、引き続き国内外でDXの需要が旺盛なことなどから、今年度の業績についても増収増益を見込んでいます。
NTTの澤田純社長は12日の会見で「緊迫化している世界情勢やコロナの影響などさまざまなリスクがある中、新ドコモグループのシナジー=相乗効果や海外需要の成長、そしてDXのさらなる推進を通じて、成長に向けた施策展開を進める年としたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB