財務省が発表した国際収支統計によりますと、昨年度1年間の日本の経常収支は12兆6442億円の黒字でした。黒字額は前の年度より3兆6231億円減って、4年連続で減少しました。
このうち、輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」は、原油などの価格上昇で輸入額が増えたことで、1兆6507億円の赤字となりました。
一方、海外の証券投資などで得た利子や配当のやりとりを示す「第一次所得収支」は、21兆5883億円の黒字でした。
海外の子会社から受け取る配当が増えたほか、為替市場で円安ドル高が進んだことで、黒字額は2兆7631億円増えました。
また、ことし3月の経常収支は、2兆5493億円の黒字で、黒字額は去年の同じ月より689億円増えました。
-- NHK NEWS WEB