富山県砺波市のパナソニックの工場で、社員3人に違法な時間外労働をさせていたとして、労働基準監督署は、パナソニックと、工場の労務管理の担当者2人を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、大阪・門真市に本社があるパナソニックと、砺波市の工場で労務管理を担当している40代と30代の男性社員2人です。
砺波労働基準監督署によりますと、この工場のおととし12月から去年6月にかけての勤務状況を調べたところ、男性社員3人が、労使協定で時間外労働の上限とされた「1か月80時間」を超える違法な労働をさせられ、月によっては130時間を超えていたということです。
会社などによりますと、3人のうち40代の男性社員1人は去年6月に死亡していて、その後、労働基準監督署から過労死と認定されているということです。
書類送検されたことについて、パナソニックは「社員3人に違法な時間外労働を行わせたことは事実で、会社として誠に申し訳なく、おわび申し上げます。厳粛に受け止め、このような事態を二度と繰り返さないよう全社を挙げて再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB