国立病院機構が運営する千葉県内の病院の設備工事をめぐる汚職事件で、収賄の疑いで逮捕された元課長が業者から旅行の接待を受けた際、家族や機構が運営する別の病院の職員も参加していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁はこうした接待などを繰り返し受ける中で業者に便宜を図ったとみて、詳しいいきさつを調べています。
国立病院機構が運営する千葉県の下志津病院の元企画課長、安彦昌人容疑者(60)は、病院内にある施設の設備工事をめぐり、電気製品販売会社「小松電器」が随意契約で受注できるよう便宜を図った見返りに、社長の松丸隆行容疑者(43)からノートパソコンなどを受け取ったり、旅行や飲食の接待を受けたりしたとして収賄の疑いで逮捕されました。
警視庁によりますと、このうち旅行の接待では、おととし9月までの1年余りの間に大阪や京都、石川など合わせて5つの府県に招待されたということです。
この旅行に、元課長の家族や機構が運営する別の病院の職員も参加していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
また、社長とは別の社員が一緒に参加することもあったということです。
警視庁は元課長がこうした接待などを繰り返し受ける中で業者に便宜を図ったとみて、詳しいいきさつを調べています。
2人の認否については明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB