アメリカのバイデン大統領は、国内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数が100万人に達したとして声明を発表し、犠牲者を悼むとともに感染対策の強化のための予算案を承認するよう議会に求めました。
アメリカ政府などは12日、去年9月に続いて2度目となる新型コロナウイルス対策を話し合うオンラインの首脳級会合を開催しワクチン接種をいかに進めていくかなどについて話し合うことにしています。
これを前にバイデン大統領はこの日、国内で感染して死亡した人の累計が100万人に達したとして声明を発表し「一人一人がかけがえのない命だ。悲しみにまひしてはならない」として犠牲者を悼みました。
そのうえで「警戒を怠らず、1人でも多くの命を救うために全力を尽くさなくてはならない」として与野党の対立から成立の見通しが立っていない感染対策強化のための予算案を承認するよう議会に求めました。
アメリカではすべての州で屋内でのマスク着用義務がなくなったり、航空会社などがマスク着用を求めることをやめたりして制限を緩和する動きが進んでいますが、バイデン大統領としては議会に改めて働きかけるとともに国民に警戒を続けるよう呼びかけた形です。
-- NHK NEWS WEB