大阪に本社を置くオーディオメーカーで、経営不振が続いていた「オンキヨーホームエンターテイメント」が資金繰りに行き詰まって経営破綻し、13日、裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。
経営破綻したのは、大阪 東大阪市に本社を置くオーディオメーカー「オンキヨーホームエンターテイメント」です。
1946年に創業したオンキヨーは、スピーカーやアンプなどの高品質の音響機器が人気となり、かつては多くのファンを獲得しました。
しかし、スマートフォンで音楽を楽しむ人が増えたことなどから業績が悪化し、2020年度の決算で2期連続の債務超過に陥って去年、上場廃止になっていました。
その後、主力事業をシャープなどで作る合弁会社に売却したものの、収益の改善には至らず、経営再建を断念しました。
会社は13日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は、およそ31億円に上るということです。
オンキヨーは「会社継続のためのあらゆる可能性を模索しましたが、厳しい資金繰りの中、債務を完済することができませんでした。関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB