大手飲料メーカーの「サントリー食品インターナショナル」は、原油高によるペットボトルの調達コストの上昇や原材料価格の高騰などを受けて、ことし10月からペットボトル入りの飲料などの価格を一部を除き、1本当たり20円値上げすると発表しました。
発表によりますと、ミネラルウォーターや緑茶、ウーロン茶、それにコーヒーなど会社が販売している大半の飲料ブランドの、ペットボトルやボトル缶の商品について、一部を除き、ことし10月1日の出荷分から希望小売価格を税抜きで1本当たり20円引き上げるということです。
このうち、500ミリリットル以下のペットボトル商品ではおよそ24年ぶりの値上げで、引き上げ幅は1996年の導入以来、最大となります。
値上げの理由について会社では、原油価格の高騰でペットボトルの調達コストが上昇していることに加え、コーヒー豆や砂糖などの原材料についても需給のひっ迫や急激な円安の進行で仕入れ価格が高騰し、今後も不透明な状況が続くためとしています。
飲料大手では「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」も、今月から一部を除いて1.5リットルと2リットルのペットボトル商品の価格を引き上げたほか、小型のペットボトルの商品も年内に価格を見直すとしていて、暮らしに身近な飲料の値上げが今後さらに広がることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB