政府は、先月まとめた物価高騰の緊急対策を実行するため、一般会計の総額で2兆7009億円の今年度の補正予算案を閣議決定しました。財源は、全額を追加で発行する赤字国債で賄うことにしています。
政府が17日、持ち回り閣議で決定した今年度の補正予算案は、一般会計の総額で2兆7009億円で、原油価格の高騰対策として来月分以降の石油元売り会社への補助金などとして1兆1739億円、予備費を積み増すための1兆5200億円などを計上しています。
このうち、新型コロナ対応の予備費については、使いみちを物価の高騰対策にも拡大します。
必要な財源は全額、追加で赤字国債を発行して賄うことにしています。
政府は、今の国会で補正予算の成立を目指しますが、国会の承認を得ずに使いみちを決められる巨額の予備費を積み増すことへの批判もあり、与野党の論戦が交わされる見通しです。
-- NHK NEWS WEB