16日のニューヨーク原油市場では、原油の需要が高まるとの見方から国際的な原油の先物価格が一時、1バレル=114ドル台をつけて、ことし3月下旬以来の高値まで上昇しました。
16日のニューヨーク原油市場では、原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=114ドル台まで上昇しました。
1バレル=114ドル台をつけるのは、ことし3月下旬以来です。
新型コロナウイルスの感染拡大で、外出制限が続く中国の上海について、当局が来月中に市民生活や企業の生産活動を正常化させる方針を示したことなどから原油の需要が高まるとの見方が出ていることが背景にあります。
原油価格の上昇が続けばインフレ圧力が、いちだんと強まることにつながります。
市場関係者は「コロナ禍で落ち込んだアメリカでの原油の生産量の回復が遅れていることもあり、当面、原油価格は高止まりするとの見方が多くなっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB