北海道の知床半島沖で起きた観光船の沈没事故で19日、船が沈んだ現場では飽和潜水と呼ばれる深い海の水圧に対応できる方法で、初めて潜水士が海底に潜り捜索にあたっています。
午後5時半現在、作業の進み具合などは分かっていませんが、捜索は日没後も続けられる見通しです。
先月23日、知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」(19トン)が沈没した事故は、乗客14人が死亡、今も12人の行方が分かっていません。
水深およそ120メートルの海底に沈んだ観光船の捜索は、これまで水中カメラを備えた無人機で行われていましたが、民間のサルベージ会社は19日から飽和潜水と呼ばれる深い海の水圧に対応できる方法で初めて潜水士を潜らせて捜索を行いました。
第1管区海上保安本部によりますと、潜水士3人を乗せた潜水用のカプセルがサルベージ会社の作業船から沈没現場近くの水深100メートルほどの海底に下ろされ、午後4時半ごろから飽和潜水による捜索が始まりました。
潜水士が船内に取り残された人がいないか確認を進めているということです。
午後5時半現在、作業の進み具合などは分かっていませんが、19日の捜索は日没後も続けられる見通しです。
また、サルベージ会社では20日も飽和潜水による捜索を行い、その後、船の引き揚げに向けた調査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB