カナダ政府は、第5世代の通信規格、5Gの整備を進めるうえで、安全保障上の懸念があるとして、中国の通信機器大手「ファーウェイ」と「ZTE」の機器を排除すると発表しました。
カナダ政府で、高速・大容量の通信規格、5Gの整備を進める担当相は19日、会見を開き、中国の通信機器大手「ファーウェイ」と「ZTE」の機器の排除について発表しました。
担当相は「カナダの通信事業者が自社のネットワークに、国の安全保障を危険にさらす製品やサービスを含めることを許さない」と述べ、2社の製品には安全保障上の懸念があるという考えを示しました。
そのうえで、通信事業者に対して、2社の製品を新たに利用することを禁じました。
また、既に利用中の機器は再来年6月までに第4世代の通信規格、4Gの通信網で使われている機器についても、5年後の年末までに、撤去、あるいは利用を停止するよう求めています。
中国の通信機器をめぐっては、3年前、アメリカが安全保障上の危険性があるとしてファーウェイなどとの取り引きを禁止しました。
その後、イギリスがファーウェイの機器の排除に踏み切ったほか、日本も事実上排除しており、こうした先進国の方針に、カナダも足並みをそろえた形です。
-- NHK NEWS WEB