フィンランドの国営ガス会社は21日、ロシアからの天然ガスの供給が停止されたことを明らかにしました。フィンランドは、NATO=北大西洋条約機構への加盟を申請していて、ロシアによる報復措置の可能性もあるとみられています。
フィンランドの国営ガス会社、ガスムは21日、ロシアからの天然ガスの供給が停止されたことを明らかにしました。
また、ガスを送るシステムを運営している会社、ガスグリットも、ロシアとの国境の町、イマトラにあるポイントからのガスの供給が止まったとし、エストニアとを結ぶパイプラインを通じた輸入に切り替えたと発表しました。
これについてロシア最大の政府系ガス会社、ガスプロムは、21日発表した声明で、先月の供給分に対してフィンランド側がロシアの通貨ルーブルで支払いを行わなかったためと主張しています。
フィンランドは、国内におけるエネルギー消費量のうち天然ガスが6%を占めていて、その多くをロシアからの供給に依存しています。
フィンランドでは先週14日からロシアからの電力の供給も停止していて、フィンランドがNATOへの加盟を申請したことに強く反発するロシアによる報復措置の可能性もあるとみられています。
-- NHK NEWS WEB