北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、海底に沈んだ船の左側面の後方付近に穴があいているのが確認されていたことが、関係者への取材で新たに分かりました。海上保安庁は船を引き揚げたあと、事故との関係を詳しく調べることにしています。
知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没し、14人が死亡、12人の行方が分からなくなっている事故から、23日で1か月となりました。
現場海域では、行方不明者の捜索のほか、海底に沈んだ船の引き揚げに向けた作業が進められています。
水中カメラや民間のサルベージ会社の潜水士による調査の結果、右に30度ほど傾いている船体の左側面の後方付近に穴があいているのが確認されていたことが、国土交通省や海上保安庁の関係者への取材で新たに分かりました。
穴は、船の進行方向を定めるかじの近くの「だ機室」と呼ばれる付近で確認されたということです。
-- NHK NEWS WEB