アメリカ司法省は、IT企業、ヤフーのコンピューターシステムに対してサイバー攻撃を仕掛けて、利用者の名前など5億件に上る情報を盗んだとして、ロシアの情報機関、連邦保安庁の職員を含む4人を起訴したと発表しました。
アメリカ司法省は15日、ロシアの情報機関、FSB=連邦保安庁の職員2人を含む男4人が、2014年にアメリカのIT企業、ヤフーのコンピューターシステムに対してサイバー攻撃を仕掛けて個人情報を盗んだ罪などで起訴したと発表しました。
盗まれたのは利用者の名前やメールアドレスなど個人情報を含む少なくとも5億件に上るということです。
司法省は会見で、サイバー攻撃について「アメリカやロシアの政府の職員やロシア人ジャーナリストなどが狙われた」と指摘しました。
またロシアの情報機関の職員が関与していることについては、「容認できない」と批判しました。
ロシアのサイバー攻撃をめぐっては、アメリカの大統領選挙の前に民主党のコンピューターがロシア政府からサイバー攻撃を受けたとされるなど、一連のハッキングをめぐって現在、FBIが捜査を進めていますが、司法省はこの事件との関連については明らかにしませんでした。
-- NHK NEWS WEB