不振が続くデパート「そごう・西武」の売却に向けて親会社の流通大手、セブン&アイ・ホールディングスは、2回目の入札を締め切り、外資系の3つの投資ファンドがこれに応じました。
セブン&アイは今後、詰めの交渉を進め、近く売却先を固める方針です。
そごう・西武は現在、首都圏を中心に10店舗を展開していますが、ネット通販の台頭などに加え、コロナ禍の影響も受けて3年連続の最終赤字となり、親会社のセブン&アイは本業のコンビニ事業に経営資源を集中する一環として、株式の過半数の売却を検討しています。
関係者によりますと、そごう・西武の売却に向けた2回目の入札が23日に締め切られ、アメリカの「フォートレス・インベストメント・グループ」、アメリカの「ローン・スター」、それに、シンガポールの政府系ファンド「GIC」の3つの外資系投資ファンドがこれに応じたということです。
セブン&アイは今後、それぞれのファンドとの間で、池袋や横浜をはじめ主要な店舗の集客力や不動産の価値などを踏まえ、売却額や今後の事業の方向性、従業員の雇用などについて詰めの交渉を行う見通しで、近く売却先を固める方針です。
-- NHK NEWS WEB