24日に開かれた立憲民主党の事故検証チームの会合では、去年「KAZU 1」が起こした2件の事故を受けて行われた特別監査のあと、運航会社「知床遊覧船」が「改善報告書」を作成する過程で、国土交通省北海道運輸局との間で交わされたメール、合わせて5通が示されました。
それによりますと、初めに、北海道運輸局側から「御社に見合ったものを作成していただければと思います」と前置きしたうえで、10の改善項目を明記した「改善報告書」や、会社内で実施した安全対策の会議について「会議報告書」などの例文を運航会社側に提示していました。
これに対し、運航会社は、1週間後に運輸局側が示した例文にほぼ合わせた形で、改善報告書などを提出していました。
その後も、運輸局から運航会社に細かな修正を求める形で、メールでのやり取りなどを繰り返していました。
これについて国土交通省は「事前に電話などで聞き取りをしたうえで、あくまでイメージを示した。小規模事業者を相手にする場合、手厚くサポートしないと、ことが先に進まない面もあり、やむをえないところもあるが、いきすぎた点があったことも事実なので、見直してきちんと対応する」としています。
-- NHK NEWS WEB