航空大手の全日空は、空港に設置している国内線の自動チェックイン機を来年度・2023年度中にすべて廃止する方針を明らかにしました。スマートフォンで搭乗手続きを完了できるサービスを普及させ、手続きのデジタル化を進めるねらいです。
全日空では、空港で搭乗手続きを行う際に利用する自動チェックイン機を国内線では51の空港におよそ430台設置しています。
こうした自動チェックイン機について、会社では来年度中にすべて廃止する方針を決めました。
理由については、スマートフォンのアプリでチェックインから搭乗までの手続きができる「オンラインチェックイン」を普及させ、手続きのデジタル化を進めるためだとしています。
会社によりますと、現在、搭乗者のおよそ半数が自動チェックイン機や係員のいるカウンターで手続きを行っていますが、5年後にはアプリで手続きを行う人を9割程度に増やしたいとしています。
一方、係員のいるカウンターはそのまま残し、スマートフォンのアプリを利用していない人の手続きに対応するということです。
全日空では今後、欠航が発生した場合の振り替え便の案内をしたり、補償の手続きを進めたりできる機能もアプリに加えるなど、デジタル化をさらに進めて利便性を向上させたいとしています。
-- NHK NEWS WEB