24日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの景気減速への懸念を背景にドルを売って円を買う動きが出て円相場は一時、およそ1か月ぶりに1ドル=126円台まで値上がりしました。
外国為替市場では、アメリカの長期金利の上昇でドルの利回りが見込めるとの見方から円安ドル高が進みましたが、24日のニューヨーク市場では景気が減速することへの懸念からアメリカ国債が買われて長期金利が低下したことを背景にドルを売って円を買う動きが出ました。
このため円相場は一時、およそ1か月ぶりに1ドル=126円台まで値上がりしました。
また、ニューヨーク株式市場では取り引き開始後、IT企業のネット広告の収入が減少するとの見方などから売り注文が増え、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は2.3%の大幅な下落となりました。
一方、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりましたがその後は買い戻しの動きが強まって値上がりに転じ、終値は前日に比べて48ドル38セント高い3万1928ドル62セントでした。
市場関係者は「景気の減速を懸念する投資家の間で、当面のリスクを避けようと株式を売ってより安全な資産とされるアメリカ国債を買う動きが出ていて、これが円相場の値上がりにつながっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB