韓国のサムスングループは、半導体やバイオ産業などの分野に今後5年間で450兆ウォン、日本円でおよそ45兆円の投資を行うと発表しました。
韓国メディアは、アメリカと連携してサプライチェーン=供給網を強化する方針のユン・ソンニョル政権を意識した動きだとする見方を伝えています。
韓国のサムスングループが24日発表したところによりますと、半導体やバイオ産業、それにAI=人工知能などの分野に今後5年間で450兆ウォン、日本円でおよそ45兆円を投資する計画だということです。
投資総額は過去5年間に比べて36%多く、このうちおよそ8割は韓国国内に投資して、若者を中心に8万人の雇用を創出するとしています。
サムスングループは「半導体超大国の実現を主導し、経済の発展に寄与する」と強調しています。
韓国のユン・ソンニョル大統領はこのほど、アメリカのバイデン大統領とともにサムスン電子の半導体工場を訪れたほか、米韓首脳会談では、半導体などのサプライチェーン=供給網の強化に向けて連携していくことで合意したばかりです。
韓国では24日、サムスングループのほかにも、ヒョンデ自動車グループが国内事業への大規模な投資計画を明らかにしていて、現地メディアは、財閥企業の相次ぐ発表はユン政権を意識した動きだとする見方を伝えています。
-- NHK NEWS WEB