アメリカ南部テキサス州の小学校で、児童19人を含む21人が死亡した銃撃事件を受けて、現地で追悼集会が開かれ、参列した人たちは犠牲者を悼み祈りをささげました。
アメリカのテキサス州ユバルディで24日(日本時間の25日)に、小学校に男が押し入って銃を乱射し、児童19人を含む21人が死亡しました。
男は地元の高校に通っていた18歳のサルバドール・ラモス容疑者で、駆けつけた警察官に、その場で射殺されました。
現場近くのアリーナでは25日、追悼集会が開かれ、集まった人たちが一同に犠牲者を悼み、祈りをささげていました。
会場には、犠牲になったとみられる幼い子どもの写真を抱えた人や、涙ぐむ人の姿が見られました。
テキサス州のアボット知事は記者会見で。容疑者が小学校に向かう直前、フェイスブックに「祖母を撃った」という投稿や「これから学校で銃撃する」などと、犯行を予告する内容の投稿をしていたと明らかにしました。
これについて、フェイスブックを運営するIT大手のメタは、私的な一対一のメッセージだったとしています。
また、地元の治安当局によりますと、容疑者は、実際に現場に向かう前に同居する祖母に向けて発砲し、祖母は大けがをしたということです。
AP通信などは、容疑者が現地で合法的に銃が購入できる18歳の誕生日を迎えた今月に入って、地元の店でライフルや弾薬を相次いで購入していたと伝えています。
ただ、これまでに犯行の動機などは明らかになっていません。
事件を受けてバイデン大統領は、銃の規制強化が重要だと強調しましたが、共和党のアボット知事は会見で、その必要はないという認識を示し、銃規制をめぐる意見の隔たりが改めて浮き彫りとなっています。
-- NHK NEWS WEB