春闘の集中回答日の15日、非正規雇用の社員が多い、流通・サービス業などでも夜になって経営側の回答が相次いで入ってきています。
流通・サービス業や繊維、化学などの労働組合が加盟するUAゼンセンでは、東京・千代田区にある本部に15日夜になって経営側の回答が相次いで入り、交渉が妥結しています。
このうちドラッグストア大手の「マツモトキヨシ」は、正社員についてベースアップに相当する賃上げとして要求の満額となる月額4000円で妥結しました。
また、家具などの製造・販売大手の「ニトリホールディングス」は、4612円の要求に対して1644円の回答でした。
UAゼンセンは、連合最大となる164万人の組合員の半数がパート社員などの非正規労働者で、ことしは、人手不足を背景に、賃上げ率で正社員を上回る企業が目立つということです。
このうちファミリーレストラン大手の「すかいらーく」ではパートの時給についてベースアップなどで20円引き上げることで妥結しました。
UAゼンセンの松浦昭彦会長は、「賃上げの水準をキープすることにこだわり、中小企業で働く人たちやパートタイマーの人たちの待遇改善に向けて、交渉を進めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB