牛丼チェーン大手、吉野家ホールディングスの河村泰貴社長は、26日の株主総会で、子会社の元役員による女性を蔑視する発言など、性別や国籍をめぐる不適切な事案が相次いでいることについて「多大なるご心配とご迷惑をおかけした」などと述べ、初めて公の場で謝罪しました。
吉野家をめぐっては、先月、元役員が大学で開かれた社会人向けの講座で女性を蔑視する発言を行い、解任されたほか、今月には、採用説明会への参加を予約していた大学生に対して、採用担当者が大学や居住地などの情報から外国籍だと判断したことを理由に参加を断るメールを送っていたことが明らかになるなど、性別や国籍をめぐる不適切な事案が相次いでいます。
一連の不祥事について、親会社である吉野家ホールディングスの河村社長は、都内で行われた株主総会で「吉野家で発生した一連の事象とそれに伴う報道で株主の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけした」などと謝罪しました。
河村社長が公の場で謝罪するのは、今回が初めてです。
総会は200人余りの株主が会場に出席する中、1時間半近くにわたって行われ、一連の不祥事に関する質問も出たということですが、会社側では質疑応答の詳細については明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB