27日午前、静岡県富士市で工場の屋根が飛ぶなどの、突風によるとみられる被害が相次ぎ、市や消防などが被害状況を確認しています。
富士市や地元の消防によりますと、27日午前9時前、富士市宮下地区で「風で工場の屋根が飛ばされた」と通報がありました。
宮下地区にある鉄骨製造会社の工場では、金属製の屋根が長さ15メートル、幅5メートルにわたって飛ばされたほか、出入り口のドアなどのガラスが割れる被害が出たということです。
一方、警察や消防によりますと、この工場からおよそ200メートル離れた道路では、突風で飛ばされたとみられる屋根の一部が、走行していた乗用車に直撃したということです。
乗用車はぶつかった反動で田んぼに突っ込んだということで、運転していた男性は顔や腕に軽いけがをしましたが、自力で車から出た後、病院に搬送されたということです。
市や消防には、このほかにも屋根瓦が飛んだとか、窓ガラスが割れたといった情報が複数入っていて、引き続き被害状況の確認を進めています。
静岡地方気象台によりますと、富士市内では午前8時29分に16.4メートルの最大瞬間風速を観測したということです。
気象台は現地に調査班を派遣し、被害の詳しい状況などを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB