新型コロナウイルスの国産ワクチンの開発を進めている製薬大手の第一三共は、開発中の「mRNAワクチン」を追加接種向けとして承認申請するため、4500人規模の臨床試験を開始したと発表しました。
これは新型コロナウイルスに対して、独自の技術で「mRNAワクチン」の開発を進める第一三共が26日、発表しました。
臨床試験はすでにワクチンを2回接種した18歳以上のおよそ4500人を対象としていて、3回目の追加接種で開発中のワクチンを接種した場合と、ファイザーやモデルナの「mRNAワクチン」を追加接種した場合を比べて有効性が同等かどうかや安全性に問題が無いかなどを確認するということです。
会社によりますと、これに先立って行われたおよそ500人を対象とした同様の臨床試験では、ほかのワクチンと同等の効果が確認されたということです。
第一三共では、今回の4500人規模の臨床試験の結果を踏まえ、追加接種向けとして国に承認申請を行う方針で、ことし中の実用化を目指すということです。
-- NHK NEWS WEB