今月、息子を装うオレオレ詐欺の電話で、東京 板橋区に住む80代の男性が現金、およそ3000万円をだまし取られました。都内では、ことしに入ってから特殊詐欺で3000万円以上をだまし取られる被害が5件相次いでいるということで、警視庁は詐欺事件として捜査するとともに注意を呼びかけています。
警視庁によりますと、今月25日、板橋区に住む80代の男性の自宅に息子を名乗る男から「会社のお金を勝手に使って投資してしまった。ばれたら刑事事件か裁判になるかもしれない」という電話がありました。
さらに「使い込んだ金の穴埋めをしなければならない」と伝えられた男性は、この話を信じ、自宅を訪れた30代くらいの男に現金およそ3000万円を手渡して、だまし取られました。
その日の夕方に、男性が息子と連絡を取って被害が発覚したということで、警視庁は詐欺事件として捜査しています。
警視庁によりますと、都内では、ことしに入ってからオレオレ詐欺などの特殊詐欺で3000万円以上をだまし取られる被害が、先月までに5件相次いでいて、被害総額もおよそ17億円に上っているということです。
警視庁は、たとえ家族を名乗っても、電話でお金の話をされたら詐欺を疑い、いったん電話を切って身近な人などに相談するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB