小売業界で厳しい競争が続く中、コンビニやスーパーなどを傘下に持つ大手流通グループが、少しでも早く接客の現場に慣れてもらおうと、16日に入社式を行いました。
「セブン&アイ・ホールディングス」は、毎年この時期に入社式を行っていて、グループ22社に採用された1215人が出席しました。
式の中で井阪隆一社長は「お客の不便や不満を解消するという目線を忘れてはならない。新鮮で柔軟な発想が企業を変革し、社会をよりよい方向に導くと信じている。そういう気持ちで一緒に頑張りたい」とあいさつしました。
この流通グループでは、経営不振の傘下のスーパーなどを閉店しているほか、コンビニで中途の採用を増やしていることなどから、この時期の採用は2年連続で減らしているということです。
総合スーパーの新入社員は「厳しい競争の中で、消費者の目線に立って、基本に立ち返ることが重要だと思っています。売り場の雰囲気作りや商品の品ぞろえを変化させられるよう頑張っていきたい」と話していました。
一部の新入社員たちは今週から研修を受けていて、今後は店舗などで接客を学ぶことにしています。
-- NHK NEWS WEB