島根県の竹島周辺の日本のEEZ=排他的経済水域で、韓国の調査船が海洋調査を実施していたことが確認されました。外務省は、国連の規定に反するもので、ただちに中止すべきだとして、強く抗議しました。
外務省によりますと、29日午後、島根県の竹島周辺の日本の排他的経済水域で韓国の国立海洋調査院に所属する調査船「Hae Yang2000(ヘヤン・ニセン)」が、断続的に、ワイヤーのようなものなどを海の中に投下して航行しているのを、海上保安庁の巡視船が確認しました。
このため、外務省が問い合わせたところ、韓国側は、調査を行っていることを認めたということです。
これを受け、外務省の船越アジア大洋州局長は、日本の排他的経済水域で事前の同意を得ずに海洋調査を行っていたことは、国連の規定に反するもので受け入れられず、ただちに中止すべきだとして、強く抗議しました。
これに対し、韓国政府は、従来の韓国側の立場を説明したということです。
竹島周辺の排他的経済水域では、今月初めに韓国の国営企業から依頼を受けた外国船籍の海洋調査船が航行していたことが確認され、日本政府が、仮に調査活動を行っているのであれば認められないと伝達したのに対し、韓国政府は、「調査は実施していない」と説明していました。
-- NHK NEWS WEB