アメリカの製薬大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は、18歳以上への使用を承認する方針を決めました。
承認されれば国内で5種類目のワクチンとなりますが、無料で受けられる公的接種の対象とはしない方針です。
厚生労働省は30日、専門家部会を開いて「ジョンソン・エンド・ジョンソン」のグループ企業「ヤンセンファーマ」が開発したワクチンを承認する方針を決めました。
対象は18歳以上で、承認されれば、国内の新型コロナウイルスワクチンでは5種類目です。
接種回数は基本的に1回で、2か月空けて追加の接種を行うこともできます。
海外で行われた臨床試験では、中等度以上の発症を防ぐ効果が、1回目の接種で66.9%、2回目では75.2%だったとしています。
一方、すでに承認されているほかのワクチンで、現時点で必要な量は確保できていることから、当面は無料で受けられる公的接種の対象とはしない方針です。
国からは供給しないため、医療機関や自治体が使用するには、独自に購入する必要があります。
アメリカでは、このワクチンについて、まれに血栓症が報告されていて、ほかのワクチンを入手できない場合などに使用が限られています。
-- NHK NEWS WEB