岡山市の建設会社で働いていたベトナム人の技能実習生が2年間にわたって職場で暴行を受けていたと訴えた問題で、法務省などは、建設会社への適切な監査を行わなかったなどとして、岡山市の監理団体の活動許可を取り消す処分を行いました。
岡山市の建設会社で働いていたベトナム人の技能実習生が2年間にわたって職場で暴行を受けていたと訴えた問題で、出入国在留管理庁などはことし2月、暴行の事実が確認されたとして、会社に対し、今後5年間、実習生の受け入れを停止する処分を行いました。
法務省と厚生労働省がさらに調査を進めた結果、岡山市の監理団体「岡山産業技術協同組合」が、建設会社への適切な監査を行わず実習生からの相談に対して必要な措置を講じなかったなどとして、活動許可を取り消す処分を行いました。
古川法務大臣は閣議のあと記者団に対し「技能実習生に対する暴行などの人権侵害行為は決してあってはならない。今後とも不適正な事案に対しては、監理団体などへの指導、勧告や行政処分などを通じて厳格に対応したい」と述べました。
処分を受けた「岡山産業技術協同組合」は「法治国家なので処分に従います」としています。
-- NHK NEWS WEB