オフィス用品の通販大手、アスクルの埼玉県内の倉庫で起きた火災から16日で1か月です。出火原因の調査が進められていますが、出火当時、従業員が屋外にある消火栓で初期消火を試みたものの、一部の消火栓で水が出なかったことがわかり、警察や消防は防火設備の点検などが十分だったかどうか詳しく調べています。
先月16日、オフィス用品の通販大手、アスクルの埼玉県三芳町にある3階建ての倉庫で起きた火災は、12日間燃え続け、延べ床面積で東京ドームとほぼ同じ広さの4万5000平方メートルが焼けました。
火災から16日で1か月、これまでの警察や消防の調査で、防火シャッターの一部が全く動いていなかったり、ベルトコンベヤーなどが障害となって閉まりきっていなかったことがわかっていますが、その後の調べで、出火当時、従業員2人が屋外にある消火栓を使って初期消火を試みたものの、一部の消火栓で水が出なかったことが消防への取材でわかりました。
また、消防隊員が2階の階段を上がって3階に入ろうとしたものの、鉄製のドアが施錠されていて、先に進めず、消火活動ができなかったということです。
警察や消防は、防火設備などの点検や安全管理の体制が十分だったかどうか詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB