大手デパート5社の5月の売り上げは、いずれも去年の同じ月を大幅に上回りました。
新型コロナウイルスの感染拡大後初めて、行動制限のない大型連休となり、来店客が増えたことが主な要因です。
大手デパート5社は6月1日、5月の売り上げの速報値を発表しました。
それによりますと、去年の同じ月と比べて、
▽阪急阪神百貨店がおよそ3倍になりました。
また、
▽大丸松坂屋百貨店が89.2%、
▽三越伊勢丹ホールディングスが64.3%、
▽高島屋が63.3%、
▽そごう・西武が33.6%と、
いずれも大幅な増加となりました。
これは、去年は東京都など都市部を中心に「緊急事態宣言」が出され、営業制限をしていたことの反動に加えて、ことしは感染拡大後初めて、行動制限のない大型連休となり、来店客が増えたことが主な要因です。
絵画や宝飾品などの高額品が好調だったほか、外出の機会が増えたことから、婦人服のブラウスやワンピースなどの売り上げも伸びたということです。
各社とも、全体では感染拡大前の3年前・2019年5月との比較では、コロナ前の水準には届いていません。
ただ、店舗によっては上回っているところもあり、各社ではこれから夏に向けて業績の回復をはかりたいとしています。
-- NHK NEWS WEB