牛丼チェーン最大手のすき家は「ワンオペ」と呼ばれる1人勤務を朝の時間帯にしていた従業員が店内で倒れ、その後、死亡していたことを明らかにしました。これを受けて会社では今月中に朝のワンオペを廃止することを決めました。
会社側によりますと、ことし1月、名古屋市にあるすき家の店舗で午前5時から午前9時までの朝の時間帯に「ワンオペ」と呼ばれる1人勤務をしていた女性従業員が倒れ、およそ3時間後に店に来た別の従業員が気付いて病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されたということです。
すき家は2014年に深夜のワンオペなどによる過重な労働が指摘され、深夜の時間帯は複数の従業員を配置するなど勤務体制を見直していました。
その一方で朝の時間帯については来店客が比較的少なく、緊急時に本部と連絡できる装置の着用を義務づけていたなどとして、一部の店舗でワンオペを続けていました。
倒れた従業員は体調不良により亡くなったということで、会社では従業員の異変を察知できなかった今回の事態を重く受け止め、朝の時間帯のワンオペも今月中に廃止することを決めました。
すき家は「お亡くなりになられた従業員のご冥福をお祈りするとともに、より一層職場環境の改善に努めてまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB