アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が利上げを決め、東京株式市場への影響が注目された中、証券会社のトレーディングルームでは担当者らが注文の対応に当たりました。
16日の東京株式市場は、アメリカのFRBが利上げを決める一方で、今後の利上げは慎重に判断するとの見通しを示し、外国為替市場で円高ドル安が進んだことから、株価への影響が注目されました。
東京・千代田区にある大手証券会社では、トレーダーたちが緊張した様子で値動きを見守りました。
取り引き開始直後は、輸出関連の銘柄を中心に売り注文が出て、日経平均株価は一時、100円以上値下がりしましたが、その後は値下がり幅が小さくなり、トレーダーたちは落ち着いた様子で注文の対応に当たっていました。
大和証券の細井秀司シニアストラテジストは「通常は、1円以上円高が進めば、株価は数百円下がるが、予想外に株価が下がらなかった背景には、アメリカ経済が順調だという安心感がある。今後は、トランプ大統領が打ち出す財政出動の内容やアメリカの経済指標に逐一反応する展開になるだろう」と話しています。
-- NHK NEWS WEB