大手ビールメーカーのサッポロビールは、大麦やとうもろこしをはじめとする原材料価格の高騰や物流費の上昇などを受け、主力ブランドのビールを含む大半の商品を、ことし10月から値上げすることを決めました。
発表によりますと、サッポロビールは主力ブランドのビールや発泡酒といったアルコール飲料のほか、ノンアルコールビールなど家庭用と業務用の121品目を、ことし10月1日の納品分から値上げします。
値上げの対象品目は、商品全体のおよそ9割にあたり、引き上げ幅は卸売業者などへの販売価格で4%から12%程度となる見込みです。
家庭用のビール系飲料の値上げは、酒税法の改正に伴う価格の変更を除くと、14年6か月ぶりとなります。
理由について、会社では海外から輸入している大麦やとうもろこしといった原材料価格が、世界的な需要の拡大などで高騰していることに加え、缶の材料となるアルミや段ボールの価格、それに物流コストなどの上昇が続いているためだとしています。
ビール大手では、アサヒビールとキリンビール、それにサントリービールも、ことし10月から主力ブランドなどの価格の引き上げを決めていて、これで4社すべてがそろって値上げすることになります。
-- NHK NEWS WEB