本格的な夏に向けてエアコンの需要が高まりますが、ことしは半導体不足などの影響で品薄や納品遅れが懸念されています。空調メーカーでは、今の時期にエアコンの試運転を行い、不具合があった場合は早めの買い替えや修理を呼びかけています。
空調メーカーによりますと、ことしは半導体などの部品不足や先月まで続いていた中国 上海の外出制限によって、一部のメーカーでエアコンの製造や出荷に影響が出ているということです。
さらに、その余波でほかのメーカーに注文が集まっていて、各社とも今後、品薄や納品遅れが懸念されるとしています。
このため各社は、本格的な夏を前にしたこの時期にエアコンの試運転を行い、不具合があった場合は早めに買い替えや修理をするよう呼びかけています。
ダイキン工業によりますと、ことし4月に600人を対象に行った調査では、夏を前に試運転をしたことがないという人がおよそ59%に上ったということです。
試運転の手順について、会社は冷房を最低温度に設定して冷風が出ているかを確認したあと、さらに30分程度運転して水漏れや異臭がないか確認してほしいとしています。
ダイキン工業広報グループの由井明日香さんは「7月ごろになると設置や修理の問い合わせが急増する。今の時期に試運転して夏に備えてもらいたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB