3日のニューヨーク原油市場では、供給不足への懸念から国際的な原油の先物価格が一時、およそ3か月ぶりに1バレル=120ドル台まで上昇しました。また、外国為替市場では1ドル=131円に迫る水準まで円安ドル高が進みました。
3日のニューヨーク原油市場では、国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、およそ3か月ぶりに1バレル=120ドル台まで上昇しました。
背景には、▼EU=ヨーロッパ連合がロシア産の石油の輸入禁止などの追加制裁で合意したことに加えて、▼主な産油国が2日に決めた追加増産の規模が少ないと受け止められたことで、供給不足への懸念が続いていることがあります。
また、ニューヨーク外国為替市場ではアメリカの長期金利の上昇を背景に円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=131円に迫る水準まで円安ドル高が進みました。
このほか、ニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価の終値が前日に比べて348ドル58セント安い3万2899ドル70セントとなりました。
この日発表されたアメリカの5月の雇用統計で、農業分野以外の就業者の伸びが市場の予想を上回ったことを受けて、インフレを抑えるための金融引き締めが進むことへの警戒から売り注文が増えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は2.4%の大幅な下落になりました。
-- NHK NEWS WEB