ロシア軍による軍事侵攻が続く中、国の防衛や再建に向けた寄付を募ろうとウクライナ政府などが主催してアメリカでオークションが行われ、ゼレンスキー大統領が着た服には10万ドル、日本円でおよそ1300万円の値がつきました。
オークションはロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から100日となった3日、アメリカの首都ワシントンで開かれました。
会場ではゼレンスキー大統領がビデオメッセージで「これは資金を集めるだけではなく、ロシアという悪が勝利できないことを証明するためのものだ」と述べ、協力を呼びかけました。
オークションにはゼレンスキー大統領の直筆のサインが入ったウクライナ国旗や、世界最大級の輸送機でロシア軍に破壊された「アントノフAn-225」の機体の破片などが出品されました。
最も高い値がついたのはゼレンスキー大統領が着たウクライナ伝統の刺しゅうが入ったシャツで10万ドル、日本円でおよそ1300万円で落札されました。
ウクライナのマルカロワ駐米大使は「家計や企業の会計からやりくりして捻出してもらったお金は心強い支えになります」と話していました。
ウクライナは、先月からこうした寄付を募るため、インターネット上でクラウドファンディングを始めていて、これまでに日本円で66億円余りが寄せられ、ウクライナへの支援がさまざまな方法で続いています。
-- NHK NEWS WEB