東京の国立国際医療研究センターの物品の契約をめぐる汚職事件で、逮捕された係長が去年11月までの2年半余りの間に業者から合わせて10回以上にわたって現金や物品などの賄賂を受け取っていた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は、賄賂を繰り返し受け取る中で業者に便宜を図ったとみて詳しいいきさつを調べています。
東京 新宿区にある国立国際医療研究センターの総務課の係長、笠井崇一郎容疑者(39)は、パソコンなどの物品の契約で便宜を図った見返りに、贈賄の疑いで逮捕された電気製品販売会社「小松電器」の社長、松丸隆行容疑者(43)からおよそ380万円分の賄賂を受け取ったとして収賄の疑いで逮捕され、5日、検察庁に送られました。
係長は契約の事務を統括する立場でしたが、去年11月までの2年半余りの間に合わせて10回以上にわたって賄賂を受け取っていた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
具体的には、3回にわたって現金合わせて270万円を受け取ったとみられるほか、京都や山形などへの旅行が5回、さらにそれぞれ20数万円相当のソファーとベッドのマットレスなども受け取った疑いがあるということです。
警視庁は係長が賄賂を繰り返し受け取る中で、業者に便宜を図ったとみて、詳しいいきさつを調べています。
2人の認否については明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB