石油元売り最大手のENEOSホールディングスは、EV=電気自動車が今後、普及することを見すえ、充電ビジネスの強化に乗り出す方針を固めました。
NECが持っている充電ネットワークの運営権を取得し、脱炭素時代に対応するため、ガソリンが中心だったビジネスからの転換を本格的に進めるねらいです。
関係者によりますと、ENEOSホールディングスは、EV=電気自動車向けの充電事業を手がけているNECからサービスの運営権を取得し、充電ビジネスの強化に乗り出す方針を固めました。
国内で今後、EVが普及することを見すえ、全国のスーパーなどにある数千基の充電ネットワークを一元的に運用することにしています。
ENEOSは全国に1万3000か所のガソリンスタンドを持つ業界最大手ですが、脱炭素の流れが加速する中、ガソリンの給油以外のサービスをどう充実させていくかが課題となっています。
運営権の取得によって、今後は系列のガソリンスタンドにも充電ネットワークを広げるほか、利便性を高めるため、NECが持っているデジタル技術の活用も検討することにしています。
ENEOSは先月もJR東日本と水素を使った電車の開発で協定を結んでいて、ガソリンなど化石燃料を中心としたビジネスからの転換を本格的に進めるねらいです。
-- NHK NEWS WEB