石油元売り最大手のENEOSは、EV=電気自動車の普及を見据えて全国4000基に上る充電ネットワークの運営権をNECから取得し、この分野の事業を強化すると正式に発表しました。
発表によりますと、ENEOSはEV=電気自動車向けの充電事業を手がけているNECから、全国のスーパーなどに設置されている充電設備のおよそ4600基の運営権を取得しました。
今後はEVの普及を見据えて、全国1万3000か所ある系列のガソリンスタンドに充電ネットワークを広げていくほか、NECと連携しながら新たなサービスの開発も検討していくとしています。
また、短時間で充電ができる急速充電器も整備を進め、2025年度で1000基以上、2030年度には最大で1万基の設置を目指す計画で、ガソリンの給油以外に充電事業の強化を図ります。
ENEOSは去年、太陽光や風力の発電所など再生可能エネルギーのビジネスを手がける会社をおよそ2000億円で取得したほか、先月は水素で走る電車の開発でJR東日本と協定を結ぶなど、脱炭素時代をにらんで化石燃料を中心としたビジネスからの転換を急ピッチで進めています。
-- NHK NEWS WEB