東証プライム上場で、企業の株主対応支援などを手がけるコンサルティング会社の元副社長が、インサイダー取引に関与した疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が6日までに関係先を強制調査したことが関係者への取材で分かりました。
強制調査を受けたのは、東京 千代田区にあるコンサルティング会社「アイ・アールジャパンホールディングス」の元副社長の関係先などです。
関係者によりますと元副社長は、公表前の内部情報をもとに株を売買するインサイダー取引に関与した疑いがあるということで、証券取引等監視委員会は6日までに、関係先を金融商品取引法違反の疑いで強制調査したということです。
問題の取引は、去年4月に公表された業績の下方修正の情報に関連して行われた疑いがあるということです。
元副社長は、今月3日、一身上の都合を理由に辞任しています。
この会社は企業の株主対応などのコンサルティング業務などを手がけ、ことし3月期の売上げはおよそ84億円に上っています。
アイ・アールジャパンホールディングスは「関係者にご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。調査に全面的に協力してまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB