石油元売り最大手のENEOSと大手商社の三井物産は、水素事業で連携することを発表しました。脱炭素時代に大量に水素が必要になることを見据えて、UAE=アラブ首長国連邦から水素の調達に乗り出します。
7日、ENEOSの齊藤猛社長と三井物産の堀健一社長、それにアブダビ国営石油会社の幹部が、日本政府の後押しも受けて東京で署名し、水素の調達事業で連携していくことで合意しました。
次世代エネルギーとして期待されている水素はさまざまな製造方法がありますが、天然ガスから取り出してつくることができます。
脱炭素時代に国内で大量に水素が必要になることを見据えて、ENEOSと三井物産は天然ガスが豊富にあるUAEから調達に乗り出します。
具体的には現地で天然ガスから水素を製造し、特殊な技術で液化したうえで船で日本に運んでくることにしています。
また、製造過程で発生した二酸化炭素は回収して地下に埋め、全体で排出をゼロにする計画です。
両社では将来的に年間数万トン規模の水素の調達を目指していて、資源国であるUAEとの連携を強化することで、供給網の確保を急ぎたい考えです。
-- NHK NEWS WEB