新型コロナウイルスの影響を受けた事業者に国から支給される「持続化給付金」をだまし取ったとして45歳の女の会社役員と息子2人が逮捕された事件で、指名手配されていた元夫がインドネシアで現地の警察に不法滞在の疑いで逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警察庁などは詳しい事実関係の確認が取れ次第、移送の手続きを進める方針です。
三重県津市の会社役員、谷口梨恵容疑者(45)と20代の息子2人は、先月30日、個人事業主を装い新型コロナウイルスの影響で事業収入が大幅に減ったといううその申請をして国の持続化給付金300万円をだまし取ったとして逮捕されました。
また、元夫の谷口光弘容疑者(47)は、おととし10月にインドネシアに出国したことが分かっていて、警視庁は全国に指名手配して行方を捜査していました。
そして日本時間の8日午前0時半ごろ、光弘容疑者がインドネシアのスマトラ島で現地の警察に不法滞在の疑いで逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。
現在、現地の日本大使館の職員が詳しい事実関係を確認しているということです。
警察庁と警視庁は確認が取れ次第、身柄の移送の手続きを進める方針です。
警視庁は、一家がほかのメンバーとともにこれまでに少なくとも9億円余りを不正に受給したとみて詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB