FDA=アメリカ食品医薬品局の外部の専門家の委員会は7日、製薬会社ノババックスの新型コロナウイルスワクチンについて「接種による利益はリスクを上回る」とする結論をまとめました。
FDAが緊急使用の許可を決定すれば4種類目のワクチンになる見通しです。
ノババックスの新型コロナウイルスワクチンは「組換えたんぱくワクチン」と呼ばれるワクチンで、日本ではすでに使用が承認されていますが、アメリカではまだ使用に向けた審査の段階です。
FDAは7日、外部の専門家の委員会を開き、効果と安全性について詳しい検討を行いました。
委員会では、臨床試験でワクチンを接種した人に心臓やその周りに炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」の報告が6例あったことが報告されました。
これについて会社側は、プラセボと呼ばれる偽の薬を接種した人でも心筋炎が報告されている例などをあげ「通常想定される頻度と同じ程度だ」としてワクチンが原因とは断定できず、安全性に重大な懸念はみられないとの見解を示しました。
専門家からは今後も継続して調査が必要だという指摘が出されましたが「接種による利益はリスクを上回る」として賛成多数で、18歳以上に対しこのワクチンに緊急使用の許可を出すことを推奨しました。
FDAが緊急使用の許可を決定すれば4種類目のワクチンになる見通しです。
-- NHK NEWS WEB